届いてください この願い
2013年2月14日
毎日お地蔵さんに祈っている願いがあります。
いつになったら、叶うのか・・・いつになったら届くのか・・・いつになったら・・・想いが通ずるのか・・・
願う時は、優しくなります。 夜の闇に包まれそうになる夕刻、梅の爽やかなにおいが、脳を安らがせる頃。
ふと、冨田屋の坪庭に目をやると、咲き誇ったさざんか(ししがしら)の花弁が、ひらりと庭のつくばいに落ちた。そうそう、梅ばかり気にしていたことが恥ずかしくなるような、我が家に咲いた冬の花が、庭に明かりをともしたようで、美しい。 椿の小さいほころびもかわいい蕾の色づきも、そろそろ春を感じさせる。
茶室に蕾の椿をしつらえるのも「わびさび」なのか、咲いて首から落ちたら悲しすぎる心配りなのか?
小さな花に託す一つの想いが、春の準備とともに、熟して叶うのであろうことを願う・・・
願力は、あるのか? きっと届く、心に花が咲くのを待とう・・・静かに祈る。