宇宙の始まり 「古事記」より
2010年9月21日
「たかまがはら」と声が聞こえたとたん、天と地が分かれだし小さな光の粉がこの世界に現われた。
宇宙の心そのものである「あめのみなかぬし」の神様があらわれた。次に天の神「かたみむすひ」、地の神「かむみむすひ」の二柱の神々。これが宇宙の始まり。しかし、まだどろどろとしてしっかり固まっていない宇宙から美しい芽が出るように「うましあしかびひこち」と言う命の素となる神様、「あめのとこたち」がお生まれになり、姿の見えぬ五柱の「別天つ神」と呼ばれ、男でもない女でもない、目に見えない大宇宙を動かす神々が現われられた。そこから、又次々に生まれられた神々は、十七柱の重要なお役目を持たれた神々となります。その中には、日本人のご先祖となられた「いざなぎ」「いざなみ」がおられる。「あの泥海の国を整え固め」と命じられたいざなぎ・いざなみは「天の浮橋」からゆっくりとかき混ぜながら塩のしずくで玉を作って地球とした。そして、「おのころ島、日本」に降りてこられた。男と女で夫婦となられ仲良く過され、日本の神を生んでいかれる。
その神々が、冨田屋にもいまだにいきずいておられる。ここからまだまだ、日本の神話続く。お正月には、冨田屋奥座敷に、この、いざなぎ・いざなみの命がまさしく日本国を作られるところをお軸にしたため飾られる。