和布刈(めかり)神事のお軸
2006年11月23日
年末の京都のしきたりをテレビ東京が取材にこられた
蔵から出すお正月のお膳や恵方の神様を祭る歳徳神のお話と同時に 12月30日にしか出さないお軸の話をした
「和布刈神事」を描いた軸は 元旦早朝にはずしお正月に軸に代える
和布刈神社(北九州関門トンネルの最も狭く流れの速い所に位置す)の神職が松明(竹で束ねた)をかざして 海のわかめを鎌で刈り手桶に入れる神事を描いている わかめは万物に先んじて芽を出すため 新しい歳を祝い福を招く
能の一説は まずワキの神主が和布刈神事を行う宣言をします 神事を行おうとすると天津乙女と竜神が現れ 海の水が引き海底が現れ 松明を持った神主が海藻を刈り無事神事を終える
能は天津乙女 竜神 神主と現れ華やかである
冨田屋の一番奥の床の間は お正月を神事で迎えるのである