偲び草
2010年6月13日
偲び草とは・・・
人を思い出すためのよすがとなる事柄のことかな・・・
弘法大師の名代として1年間、山内の重要な法要儀式の導師を務める高野山真言宗の第505世寺務検校執行法印(じむけんぎょうしぎょうほういん)に就任した鷲峰本賢大僧正「増福院住職」が披露する「法印転衣式(てんねしき)」が3月12日、和歌山県高野町の総本山金剛峯寺で行われたのは、何年前だったろうか? 式は午前11時すぎ、緋色(ひいろ)の衣を着た鷲峰新法印が正面壇上に着座。 式後、法印は朱色のかごに乗り、小雪の舞う中、大勢の信者が待つ増福院に帰られた。お居間でくつろぐ暇もなく、ご挨拶にこられた方に出向く姿は脳裏に焼きついている。この細い体で立ったり座ったり、そのときの白衣お姿は、いつもあーちゃんと話す。袈裟が重そうに感じたね。責任感であんなに動けたんね。娘(よりちゃんの死)も癒されぬままの大役、心のうちを察する。でも、いつも優しく、親切で、大声を出さない、紳士で穏やか、高野山の法事で、偲び草
今でも尊敬する偉大な人であった。