平野神社には●今木皇大神(いまきのすめおおかみ):源気新生、活力生成の神●久度大神竈の神、衣食住の生活安泰の神●古開大神邪気を振り祓う神●比賣大神(ひめのおおかみ)生産力の神が祀られています。
本殿は国指定重要文化財で寛永二年(1625)に南殿、九年(1632)に北殿が建立されました。
東向きに「平野造」あるいは「比翼春日造」と呼ばれる二殿一体となつた御本殿が二棟建ち、北から今木皇大神より順に祀られています。
摂末社(セツマツシャ)は玉垣内本殿南に、拝殿の北側には西から春日神社、住吉神社、蛭子(ヒルコ)神社、八幡神社の末社が、参道には出世導引稲荷神社、猿田彦神社の二社が祀られています。
拝殿は慶安三年(1650)建立で、内部の三十六歌仙は寛文期に近衛基煕書、海北友雪画のものです。
南門は慶安四年(1651)、御所の旧門を移したもので、昭和十八年に現在の大鳥居の位置から南門として移築されたものです。
奈良時代には今木大神は平城京の宮中に祀られていて、桓武天皇の父光仁天皇の御所でした。現在の地には延暦十三年(794)平安遷都と同時に遷座されました。
当初境内地は京都御所とほぼ同じでしたが、時の変遷と共に現在の約200m四方となりました。
奈良時代末期から源氏・平氏はじめ高階・大江・中原・清原・菅原・秋篠各氏・他、天皇外戚の氏神であるとされ、崇拝されました。
江戸期には平氏嫡流の公卿、西洞院家が現社殿の復興をしました。東大鳥居の「平野皇大神」の御神号額は、当代の西洞院文昭氏の作です。
「平野の夜桜」として桜の名所として全国に知られ、特に珍種が多く現在も約50種約400本の桜が植栽されています。
3月初旬に桃桜・河津桜が、半ば頃には魁桜が、その後次々と桜が開花、5月の連休頃まで桜を楽しめます。
また染井吉野が満開の頃は、桜で空が見えない程で、幻想的な世界をかもし出します。
住所
京都市北区平野宮本町1
電話番号
075-461-4450