護王神社には和気清麻呂(わけのきよまろ)・和気広虫(わけのひろむし)・藤原百川(ふじわらももかわ)そして路豊永(みちのとよなが)が祀られています。
和気清麻呂公命は奈良時代から平安時代にかけて宮中に仕え、平安京遷都や我が国初の私立学校の設立に力を尽くされた方です。
和気広虫姫命は清麻呂公の姉君で、慈悲深く、多くの孤児を養育されたことから、子育明神として崇敬されています。
護王神社は、はじめ和気氏の氏寺である洛西高雄山神護寺の境内に和気清麻呂公の霊社として祀られ、護法善神と称されていましたが、明治7年(1874)「護王神社」と改称して別格官幣社に列せられました。
明治19年(1886)明治天皇の勅命により、京都御所蛤御門前の現在地に御所の守護神として社殿を造営、姉君の和気広虫姫を合わせ祀り、遷座されました。
その後、境内に霊緒像(狛いのしし)が奉納され、いのしし神社とも呼ばれ親しまれています。
平成10年、和気清麻呂公千二百年祭を記念して、境内北側に清麻呂公の銅像が建てられました。
造形作家の松本繁来氏の作で、御所の方向に向かってたたずんでいて、清麻呂公を表しています。
台座の「和気清麻呂公」の文字は茶道裏千家家元 千宗室氏によります。
亥子祭(いのこさい)11月1日 午後5時~
平安の昔、亥の月・亥の日・亥の刻に行われていた、宮中の亥の子餅つきの儀式を再現したお祭です。
万病除去・子孫繁栄を祈って亥月亥日にお餅をつくことは古くから日本各地に見られる風習でした。
元来は朝廷の年中行事で“亥子餅の儀式”として盛大に行われていました。
亥の子餅は、大豆・小豆・胡麻・栗・糖など“七種の粉”を使い、猪の子の形に見立てて造られた、亥の子の祝いに食べるお餅です。
このお餅を食べることによって健康が保たれると信じられてきたのです。
年間行事
2月節分 | 午後3時 節分祭 |
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4月4日 | 午前10時 護王大祭(例祭) |
11月1日 | 午後5時 亥子祭 |
住所
京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町386
電話番号
075-441-5458