大仙院は、大徳寺山内で常時公開されている四つの塔頭のうちの一つ、大徳寺北派の本庵です。
永正6年(1509)に六角近江守政頼がその子、古嶽宗亘(こがくそうこう:大聖国師)を開祖として創立しました。
以後、大林宗套(だいりんそうとう)・笑嶺宗?など名僧を輩出しました。
本堂(方丈)は入母屋造り・銅板葺きで、竜源院と同様に日本最古の方丈建築遺構といわれ国宝です。書院も同じく入母屋造り・銅板葺きで重要文化財です。国の特別名勝にもなっています。
玄関(国宝)の上部にほどこされている透かし彫りの細部装飾はなかなか見ごたえがあります。
玄関を入ると、狭く長い庭園があります。庭園は室町時代の枯山水を代表する石庭、狭い庭に無数の岩石を配し、山と滝と渓流とを表していて史跡・特別名勝に指定されています。
樹木と二つの大石と数個の景石で山と谷と渓流とを現していて、渓谷から流れ落ちる川は白砂です。川の流は方丈南庭へと続きます。
方丈南庭は一面白砂だけで、大海をあらわしているのでしょう。
客殿の障屏画として名高い「四季耕作図」「花鳥図」「瀟湘八景図」はともに重要文化財となっています。
大徳寺内の北東にある見所の多いお寺ですが屋内は全面撮影禁止となっているので庭園を写真で紹介することは出来ません。
住所
〒603-8231 京都府京都市北区紫野大徳寺町54-1
※市バス大徳寺前から徒歩すぐ
拝観料:400円
拝観時間:午前9時~午後5時(冬季4時30分)