躾 (しつけ)
2013年6月9日
「躾」 しつけとは、身を美しく と書きますね。
しつけ厳しく、母から子に教えられたしぐさや気配りやマナー・・・・・・
生まれたままの体に素敵なしぐさが身についていくと素晴らしく美しく輝く自分が出来上がります。
人それぞれ趣味や特技など違えども、習慣となった無意識の身のこなしは、「育ちが解る」などと言われて、人の美醜の決め手となってきます。
仕立てあがったばっかりの着物には、しつけ糸がかかっています。
裏と表が添うように、そっと押えて美しい装いを待っています。
着物に袖を通す時、すーっと引き抜いて、まとう時の気持ちは、身が引き締まります。
壊れてしまいそうなやわい糸で、絹をおさせていくのですが、それがないと、美しい着物になりません。
しつけ糸があってこそ、着物姿が美しい。
可憐な姿は、少しの抑える力によって生まれます。
現代っ子と呼ばれる自由気ままな行動も、時には無邪気でおちゃめでかわいいですね。
でも、時によっては、美しい身のこなしができる乙女の魅力を出してくれるような、素敵な女性になってほしい。