七夕に願いを
2014年7月8日
西陣では、笹飾りを西陣織の織物で作り上げます。
神様の蔵に、笹と同時に、七色の絹糸を三方にのせて飾り、幸せを祈ります。
京都では、旧暦で言うので、8月に大々的に堀川に天の川を見立てたLEDの飾りがしつらえられ、たくさんの人が集まります。 そんなロマンティックな頃、ふと虚しさを感じるように、「沙羅双樹の花」が咲きます。
~祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす~平家物語
お釈迦様のなくなった所の四方に 沙羅の木が2本づつ植えられたことから「沙羅双樹」と呼ばれた花・・・
真っ白な花弁は、透き通るように柔らかく薄い、虚しくも、朝咲いた花は、夜には花の首から落ちて、まるで地面に花を咲かせたような庭の風情。
願を込めた七夕の美しい出会いと、一方では、虚しさを知った時のこみ上げる愛しさみたいなそんな季節が今不思議に思える・・・・・・・