夏のしつらえ
2014年8月8日
冨田屋の奥座敷は、簾(すだれ)に網代(あじろ)、よしず障子と夏の涼しさを演出しています。
暑い夏のしつらえは、涼しげな心をゆらゆらとゆすぶり、暑さに日本の良さを引き出してくれて、感謝をしたくなるような・・・
水中花、風鈴、鹿威(ししおどし)は、エアコンよりも爽やかな涼しさ・・・
演出の極めは、氷柱(ひょうちゅう)でしょうか。
氷屋さんが毎日届けてもらった長方形の大きな柱のような氷を受ける入れ物に入れ、座敷にしつらえる。 小さいひまわりの花でもそっと飾ると、なんと美しい 氷にうつった姿に、さらに涼を呼ぶ。
昔は、花を中に入れて凍らせる「花氷」もたくさんあったようです。
工夫を凝らす町家に住んで、心はとっても爽やかな昔。 今は、エヤコンで部屋や体は涼しいけど、心はどうですか・・・
素敵な風鈴の音が、町家に響きます・・・