つづれ織
2021年10月20日
つづれ織は歴史も古く、エジプトのコプト・南米のプレーインカ裂などにその技法を偲ぶことができます。
日本では教王誤国寺(東寺)「健陀穀糸袈裟」につづれ織が残っており一番古いものと言われています。
つづれ織りは単なる平織りではない大きな特徴があります。それは経糸が見えないということです。
この技法は昔より好まれ、守り継がれてきました。その理由は経糸即ち芯(心)を包むということです。
心(しん)は神(しん)とも解釈することができます。魔除け・厄除けに利用されていました。
京都では節分に巻き寿司をまるごと食べ、出雲では嫁入りに大きな風呂敷を持っていきます。
福を巻く・包むという意味があるそうです。
先人達の知恵により生まれ育てられてきた心や伝統を大切に守り続けたいと思います。