花筏
2010年4月5日
これから はかなくも去り行く花びら、桜吹雪・花の雨・飛花・黄桜 色々な言葉で桜を惜しむ。
水辺に舞い散る花びら達が群れとなって、水の流れに逆らわず、筏のごとくゆらゆらと流れていく様子を「花筏」と賞して愛してきた日本人。
良寛和尚の辞世の句に「散る桜 残る桜も 散る桜」すべての様子が愛おしく美しく心を打つ。
花は人を喜ばし、満開はいつかとわくわくさせ、神秘的な幻想の世界に人を酔わせ、いつ散るかとどきどきさせ、咲き誇った花びらは悲しくなるぐらい見事に一雨ごとに宙を舞い、土に戻っていく。
日本の花といわれる由縁がわかったような気がする・・・