女郎花 「おみなえし」
2013年9月23日
秋の七草は、ハギ、ススキ、クズ、カワラナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウのことをいうのが一般的です。 その中におみなえし「女郎花」と言う不思議な可憐な花がある。
「女郎」の意味は、女性を指し、「えし」は、「圧し」と書き圧倒するほど美しいとか・・・・・
黄色くかわいい子の花は、謡曲によると、小野頼風の心変わりで法生川に身を投げた女性の衣が朽ちて、そこに咲き誇った花として、伝えられています。
秋の七草は、小さく存在感もないものが多いですが、その中でも、凛として、大人の女性のつらい思いを心に秘めて美しく咲く黄色い花は、七草のひ弱い感じをなんと消し去って、やさしい闇に輝きを与えるような、女の強さを感じさせます。 「男郎花」と呼ばれる花もありますね・・・
いずれにしても、美しい月を愛でるころには、欠かせない、哀愁のある草花は、私たちの心を温かくしてくれます。