夏のしつらえ
2013年6月4日
衣替えの季節です
6月1日から 白いセーラー服に身を包みかわいい高校生が笑いながら登校する姿は爽やかで夏を感じる。
町家も「建具替え」をして、涼しげに変身します。
蔵から、網代によしず障子 簾(すだれ)を出してしつらえたお部屋は、まるで映画にでも出てきそうな、涼を感じる昔のしつらえ・・・
爽やかな風を感じて、簾がゆらゆらと、これから暑い夏に備えて町家もまるで恋を待っているように風を呼んでいます。
6月は、水無月と言われていますが、別名 風待月・夏越月・涼暮月・鳴神月・松風月・・・・・・・・・
さまざまな名前で呼ばれるこの月は、夏を迎える様々な仕度に明け暮れる。
昔は、暑い夏に病にかかる人、体が弱る人、たくさんおられたんでしょうね。 心の準備と思いやりと五感で涼を感じるよう、様々な工夫がなされていました。 先人の知恵の素晴らしいこと。 クーラーが無くても生きていける。
自然の恵みをすべて取り込むために頭を絞ったんでしょう。 建具替えで夏も待ちどうしいほどの美しさ・・・
つくばいの水も 日差しのきつい日は冷たく感じます・・・