冨田屋の皐月「つつじの庭」
2010年5月10日
冨田屋の暖簾をくぐり、石の通り庭に撒かれた井戸水を踏んで、玄関の沓脱将棋に足を預けて、上に入る。 明り取りの庭の寂光石やしゅろちくの緑を見ながら、広い4部屋が一緒になった部屋に続く。右のお仏壇に頭をうなだれて進むと、パッと障子からのぞく光の奥に、ピンクのかわいいつつじが緑の庭に、何かが降りてきたように、さわやかに優しく上品に色取りを添えています。
今は、「皐月」。皐の字は、白い光を発しているような形をしていますね。
5月のまばゆい光を放つ姿にぴったりの漢字。光溢れる新緑の季節。そんな光を浴びて緑を引き立てる様にまぶしく輝く薄紅色のつつじは、私の心を安らげてくれます。
季節があって、本当によ・か・っ・た。
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