おやじの弁当
2009年3月31日
アサヒビール名誉顧問中條高徳様にお会いした時 数枚の記事を頂いた。「おやじの弁当」*富と引き換えに失ったもの*その昔、わが国は今の若者達が考えも及ばないほど貧困な国であった。しかし、その頃の家庭にはぬくもりがあり、総じて明るかった。親子の情は濃く、長幼の序は、厳しく、そして礼儀正しかった。から始まるその文章に涙した。戦前のどん底生活から経済大国を築き上げた底力。倫理の道を説いた「子は親の心を実演する名優である」と丸山敏雄さん。そして「るんびにい」の樋口清之教授の随筆。彼の友人の話。ある日、母の作る父の弁当を間違えて持っていってしまった。「おやじの弁当は軽く、僕の弁当は重かった。おやじの弁当はご飯が半分で、自分にはいっぱい入っており、おやじの弁当は味噌がご飯の上にあるだけ、自分にはメザシが入っていたことを、間違えてはじめて知る。子供を思う親の真(愛)情がわかり弁当が胸に詰まって食べられなかった。その感動が両親の期待を裏切るまいと心に誓い勉学に励んだそうです。この「おやじの弁当」の心こそ、仏道で説く「陰徳」の妙法であり、「真独」の実践である。と書かれていました。頂いた中條高徳さんの文に感動をしました。