西陣の水(井戸)
2006年10月13日
冨田屋には 2つの井戸がある
1つは 家内のことに使う 今は門や通り庭の石を潤す
もう1つは 神様だけの為の井戸 毎朝の冨田屋の神様にお供えする水
井戸の神さん おくどさんの神さん 水の神さん 火の神さん 蔵の神さん 弁天さん 商売の神さんなど 沢山の神さんにこの井戸水をお供えすることから1日が始まります
母は生まれてから亡くなる3日前まで 絶やすことなく続けてやまなかった 一人っ子の母は明治生まれのおじいさんおばあさんにしっかりこの家を守るようにいわれ続けて そして 一心に守り続けた
大阪で育った私には最初は異文化でした しかし 強制することなく
黙々と家を守ってやまない母が弱ってきた姿を見て人として手を差し伸べ守ってあげたいと心から思うようになるのはなるべき姿でしょう
水は心の鏡 人の心を映し出す
母の生き方を見て 今の冨田屋があるのでしょう
130年近く冨田屋の井戸水は耐えることなく脈々とすばらしい水を湧き出させ店に潤いを与え続けています
ありがとう 心から・・・