2021年2月 5日 12:34
鬼は内、福も内
2月2日は節分
皆様は、節分の日の行事をなさったでしょうか。
まずは柊鰯という慣習がございます。
イワシを焼き、その煙で家の中の邪気を払い、
その焼いたイワシの頭に、難を転ずることに紐づけられる”なんてん科”のヒイラギをさして、入口につるしておくという日本伝統の風習です。
節分の日には、この不気味なおまじないが家々の入り口にみられます。
次に豆まき。
豆を恵方に向けた歳徳神の神棚にお供えし、その豆を撒くことで邪気を払います。
そして福を取り込む豆を数え年の数だけ半紙にくるんで体をさすり、健康を祈り、氏神様に届けます。
豆まきの際には「鬼は外、福は内」と声に出しながらまくことが一般的であるように思われます。
しかし京都の一部では「鬼は内、福も内」という風習もあるようです。
現在想像するような鬼とは違い、昔話に登場するような鬼たちはどこか親しみのあるユーモラスな性格を持っていました。
鬼の目にも涙、鬼が笑う、鬼の霍乱、心を鬼にする、こんな言葉が鬼の心を表しているような気がしますね。
それが故に「鬼は内、福も内」という言葉が生まれました。
もしかすると現在親しまれている「鬼は外」は、敬遠しているものをよく見えるところに追いやり、解放して、それが福になって帰ってくるように祈る言葉であるのかもしれませんね。
↓富田屋玄関入り口につるされている柊鰯
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