2014年3月
2014年3月31日 17:40
しだれ桜
京の名所には 有名なしだれ桜が、必ず植えられている。
今、満開を迎えようとしている。
京都府の府花として、指定されています。
戦後、公募によりきめられたようですが、流れ落ちるようなしなやかな美しさは、京の風情を漂わせています。
柔らかく垂れ下がった花の枝は、繊細で細く折れそうだけれど、風雪にも耐え忍ぶ強さを感じる。
だまって耐え忍ぶ、白い腕のように、京女の底深い強さを象徴している如く、そして、美しくたくさんの小さい花弁がこぼれるように集まって湾曲の壊れそうな枝は、しなってもしなっても何百年と時を待ち、ひと時だけ、人の目を楽しませる。 「花の命は、短くて・・・」女の人にたとえられるが、いくつになっても、美しいしわを刻んだとしても、樹齢何年のしだれ桜のように、年を追うごとに、心の花ビラが増えて、花明りを照らすような京都の女の人に会いたいものでしょ
2014年3月29日 18:15
春たけなわ
いよいよ 春の宴の始まりか!
うららかな日差し、鳥のさえずり、川のせせらぎ・・・
桜が、あっという間に蕾を膨らませ、花明りで夢の宴(うたげ)を・・・
昔は、4月1日は、今までの綿入れの着物の綿を抜いて、春に向かう衣に変える。「わたぬき」の日と呼ばれていた。
衣も一身、花見に出かけ、満開の花が、水辺に舞い散り「花筏」の美しい春の風情。
飛花、桜吹雪が、花の一雨に舞う。
「散る桜、残る桜も、散る桜」 良寛
咲くも散るもみんな桜なのですね・・・
今、ワクワク桜前線も進んで。花舞う時も、すぐそこに
桜の神様、今年は少しでも長く夢をいっぱいくださいね。
楽しみに今日も、見あげる空に、小枝に花弁が、かわいく咲いています。
2014年3月15日 13:16
春がそこまで・・・
京都では、梅が満開で春がそこまで来ているような気配!
誰か 何かが、訪れるとき、必ず音が伴います。
足音や衣擦れの音でしょうか・・・
「訪れ」の語源は、「音を連れる」です。
今、春を待つ私たちは、耳を澄まし自然の音を聞いてみたらどうでしょうね・・・
冨田屋に、珍客が・・・白い椿につがいのメジロが一日中、蜜を吸ったり、水遊びをしたり、鳴き声は「ホーホケキョ」
実は「法、法華経」と唱えているように、私たちが聞いたものです。 鶯ととても似ています。
春の訪れの音は、他にもいろいろありますが、「恋の訪れ」は、きっときっと、胸のドキドキと言う忍び音。
頬を赤らめるような音が聞こえてくるのでしょうね・・・
あなたには、どんな音が聞こえますか?????
2014年3月 5日 18:22
恋が成就する桜
妙蓮寺の「御会式桜」は、不思議な桜
この桜の散った花びらを拾って持っていると「恋が成就する」と言われている。
日蓮大聖人の命日10月13日頃から咲き始め、お釈迦様の聖誕日4月8日頃には満開となる夢見桜。
どうしてこんなことが起こるのかなー
このころ、日本の花「さくら」を心待ちに、花前線を毎日のように伝えて・・・・・・春を待つ
西陣では、北野天満宮の梅が咲き誇るころ、平野天満宮の桜が少しづつ膨らみ始め、梅桜同時開花となり、生命を表す桃色の時が来る。
堀川通や名和長年(なわながとし)の碑のある公園には、素晴らしい桜の木がうららかな陽だまりにかわいい花で空を包む。
桜満開は、夢いっぱいの新入生の未来を輝かせるように祝ってくれる・・・
沢山の花びらは、ひと雨ごとに天使のように空を舞う・・・・・・・
色々な人生があるように、色々な花弁があるけれど、寒い冬の間咲き続け、もうすぐ満開を待っている「御会式桜」の不思議は、きっと、叶わぬ恋をも叶える力を持っていることでしょうね。
夢を見させて、追いかけて、花の頃、一度西陣に・・・・・・・
2014年3月 2日 18:28
お雛会
冨田屋のお雛会は、3月から4月3日まで・・・・・・
平安時代「ひいな遊び」と言われた、小さい物で遊んだ「ままごと遊び」が、節句の祈りと重なって「お雛会」と変化を遂げていった。 女の子の成長幸せを祈る行事は、家には欠かせない。
代々お雛様が増えて今は100体となって飾られている。
もともと「ほうこ」と言う、人型の簡単な人形を「すべての厄災を受けてくれと・・・」その子の枕元に置いたことが、「雛人形」の始まりである。 江戸時代、人型の人形に衣服をまとわせ、男女1対の「立雛」となり、だんだん美しい段飾りへと移り変わる。 冨田屋には「元禄雛」が飾られる。元禄とは 綱吉の時代「お犬様」と犬をかわいがった時である。犬を引いている「チン引き官女」がいることから、その時代の雛とわかる。
色々な時代を経た雛の眩いお顔は、荘厳にも感じるすまし顔。
大おばあさんにも、おばあさんにも、母にも、私にも、娘にもいろんなことがありましたね。
そのたびに、お雛様が、すべて災いを受け止めてくださいました。
代をつなぐ難しさ、家を守る大変さ、女の底力を与えてくださったのも、あなたのおかげ・・・・・・・
毎年、この時期にお会いして、又、パワーをもらえるます。
五人囃子の音が聞こえ、三人官女のこそこそ話が聞ける冨田屋の「お雛会」は今日も賑やかです。
お雛様 ありがとう・・・・・・すこやかに