2013年9月
2013年9月28日 15:31
瞳の中に秋の女神が・・・
朝夕やっと涼しくなってきました。
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」
見えぬ秋が風の音とともにやってくるとか・・・
でも、私の眼の中には、古来平城京の時代から言い伝えられる「竜田姫」が現れていませんか?
秋の女神は、魔法を使って、山を秋色に塗り替え、鳥や虫の鳴き声、稲やススキのはじける音、波の音まで・・・巧みに演出していきます。
大気が澄んで、空まできれいに見えるこのころ、地上では、様々な作物、果物が、私たちの生活に豊かさ広げてくれます。
秋の女神は、暑かった夏の疲れをいやしてくれるように、私たちに栄養豊富なものをたくさんくださいます。
秋音・秋匂・秋色・秋食・秋思・・・・・・五感は秋を感じ始めていますね。
秋を楽しんで、女神を引き寄せてくださいね・・・・・・・・いい秋を満喫!
2013年9月23日 13:41
女郎花 「おみなえし」
秋の七草は、ハギ、ススキ、クズ、カワラナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウのことをいうのが一般的です。 その中におみなえし「女郎花」と言う不思議な可憐な花がある。
「女郎」の意味は、女性を指し、「えし」は、「圧し」と書き圧倒するほど美しいとか・・・・・
黄色くかわいい子の花は、謡曲によると、小野頼風の心変わりで法生川に身を投げた女性の衣が朽ちて、そこに咲き誇った花として、伝えられています。
秋の七草は、小さく存在感もないものが多いですが、その中でも、凛として、大人の女性のつらい思いを心に秘めて美しく咲く黄色い花は、七草のひ弱い感じをなんと消し去って、やさしい闇に輝きを与えるような、女の強さを感じさせます。 「男郎花」と呼ばれる花もありますね・・・
いずれにしても、美しい月を愛でるころには、欠かせない、哀愁のある草花は、私たちの心を温かくしてくれます。
2013年9月19日 15:03
神秘に包まれた「月見草」
今日は、中秋の名月。
一番美しい「月」が見れます。
このころは、大気も澄んで、月と地球の位置もほどよく、ススキや秋の七草、お芋やお神酒などを月にお供えし、秋の収穫を感謝し、祈ります。
月を愛でる日本人の控えめな、物静かな、哀愁を感じます。
「月月に、月見る月は多けれど〜月見る月は、この月の月〜」小倉百人一首
夏の終わりに咲く花は「宵待草」一般に「月見草」と呼ばれて咲き誇る花とは、少し違う
夕に純白で、夜には薄ピンク、朝には萎んでしまう、可憐な花が、本当は「月見草」
夜の闇に、ほほをほんのり赤らめるように色付き、月とともに消えていく可憐な花。
闇に中で、私たちを照らしてくれる月とともに、花のかわいい演出感に感動をおぼえますね。
2013年9月15日 11:56
お・も・て・な・し
『おもてなし』は、「もてなし」の丁寧言葉です。
「もてなし」の語源は「モノを持って成し遂げる」という意味です。
お客様に応対する扱い、待遇とも言われています。
もう一つの語源は「表裏なし」、詰り表裏のない「心」でお客様をお迎えすることです。
接客業、サービス業の限らず、人の生活する場、すべての家、人に言えることです。
この「おもてなし」には目に見える「もの」と、目に見えない「こと」があります。
主客一体の心の元、お見え頂いた「お客人」をもてなす際に、
季節感のある生花、お迎えするお客様に合わせた掛け軸、絵、茶器、匂い(御香)など
具体的に身体に感じ、目に見えるリアルな「もの」です。
そして、大切なのは、目に見えないおもてなしでしょうか・・・
いつも、一番大切な人をお迎えするようなそんな気持ちで、心のそこから、温かいく、優しく包む気持ちでご接客。 心の中は、自然にしぐさや態度に現れる。 美しい振る舞いと笑顔は、人に感動を与えます。
歳を重ねると、よく、「顔は体を表す」といわれます。
生まれてから今までの生活環境や気持ちや心の持ち方が、「顔」に表れ、しわを刻みます。
笑顔の素敵な人は、いつまでも美しく、人の心を和ませます。
素敵なおもてなしができるよう、素敵な笑顔つくりから始めましょうね。