2013年5月
2013年5月25日 15:16
虞美人草
「虞美人草」 (ぐびじんぞう)のいわれを知っていますかか?
中国の「史記」に残る「四面楚歌」の故事から・・・・・ 敵が囲こんで攻めてくるとき 相手の故郷の歌を歌って攻めてきた事から、戦えず敗北した項羽の愛人が「虞美人」です。この戦いで恋人と共に死んだ血の後に「赤いひなげしの花」が咲いたことから。その花を「虞美人草」と呼びます。故郷の歌に心穏やかになり負け認めて、穏やかな気持ちで死んだのでしょうか・・・虞美人の思いはかわいいひなげしがいつまでも伝えています。
そよそよと爽やかな風に吹かれて、丘の上でひなげしが、もう戦いは嫌だと首を振っているようで・・・
人は色々なことで感情を害したり、意見が違ったり、もめ事を起こします。
誰でも、自分を中心にものを考えます。
少し視点を変えて、相手の方からこちらを見たらちょっぴり心にゆとりができるかもしれませんね
相手の故郷の歌を歌うとか・・・・・・・
ウサギおーいしかの山
コブナ釣りしかの川
夢は今もめぐりて 忘れ難し故郷
2013年5月14日 13:13
ホトトギス
ホトトギスの鳴き声は「テッペンカケタカ」と言われますが、よく聞くと「ホトトギス」とも聞こえませんか?
ホトトギスの初めて啼く初音は「忍び音」と言われ小さくか細くささやかな声です。初夏の到来を告げて啼きます。
初音から、時を経て「鳴いて血を吐くほととぎす」と言われるように、大きな口を開けて必死で昼も夜も鳴き続けるようになります。
別名を「時つ鳥」と言われています。昔の人々に、田植えの時期を知らせる鳴き声でした。
万葉集に一番よく出てくる鳥が「ホトトギス」色々な当て字が使われています。菖蒲鳥・歌い鳥・早苗鳥・・・・・・
鳥たちの鳴き声は、何を伝えようとしているのか、時々耳を澄ましてみてください・・・
「時つ鳥」の叫びは、今の世に何を訴えて何を望んで、現代人に気づかせてくれようとしているのでしょうか・・・
2013年5月 6日 18:28
母の日
お仏壇に カーネーションをお供えして、手を合わせる。
あー寂しい・・・母のほほえみを思い出す
「母の日」のいわれは・・・1907年、アメリカのアンナ・ジャービスが苦労に苦労を重ね、自分を育て上げてくれた母の死を悼み、母の好きだった白いカーネーションを教会に飾ったことが発端で、全米に母に感謝する動きが広まった。 1914年、アメリカ合衆国議会は、5月第2日曜日を「母の日」と設定した。
母が元気な時は、赤いカーネーション、亡くなった時は、白いカーネーションを捧げることとなった。
私たちも、赤いカーネーションは、定番となっていますが・・・
日本には、「母子草」と呼ばれる花がある。 春の七草のゴギョウです。
野山を歩けば、丁度、母の日の頃、この花に出会います。
カーネーションのような華やかさはないけれど、母の優しいまなざしを思い出すような、黄色く小さな目立たないひっそりとした花です。
もう、なんとしても私を守ってくれる母は、いません。
2013年5月 4日 16:09
端午の節句
5月5日 こどもの日(男の子の節句)とされており、その家に男の子が生まれたら、母親の実家から鯉のぼりや武者人形を送り、成長を祝う日。
鯉は、中国の故事にちなんだもの・・・登竜門という門があるわけではない。黄河の上流の激流を上りきった鯉は龍になれると言う伝説から生まれたもので立身出世を意味しています。
又、武者人形は、立派な武士になる様に願いを込めて贈ります。
親戚が集まって、その子のために祝ってあげることは、人生にとって大切なことです。
菖蒲は剣を表し、蓬は薬となる。 そんなしつらえも昔ながら・・・
それにしても、5月は、光を放つ季節です。 皐(さつき)という字は、白い光を放出する様子を表したもの。眩い光が感じ取られますか…光をあびて、輝く人生を子供に与えてやってください・・・
青葉の季節に、つつじが咲き誇る、夢のある、希望の持てる気持ちになる色合いの頃、かわいい子供の笑顔がいっぱい・・・・・・・