2011年8月
2011年8月28日 13:37
「なでしこ」を待つころ
あまりにも暑すぎた夏
ここで ほんの少し透き通る風や朝日や光を感じるときが・・・草木も虫たちもあわたっだしく秋の準備
「時は過ぎていく」
今年は「なでしこJAPAN」が大活躍 すさんだ日本に勇気をもたらしたなでしこ達は、本当の「大和撫子」かも・・・
秋の花が待ちどうしい・・・ 「唐なでしこ」に対して「大和(別名河原)なでしこ」です。 違いはご想像に任せます。
日本人の美しさをこの花にたとえられるのは、か細い茎に細かい線で作られたような繊細な淡い紅色の花、かわいく優しい中にも芯の強さを秘めたような女らしさかな・・・
花言葉「純愛」「いつも私を愛して」
ススキなど伸びきった線の足元に添えたら、一つの芸術品。
もうそこで「長月(9月)」
秋の七草の優しさがいとおしく待ちどうしい 朝の光とともに飛び起きて庭を見ると「白露」 そんな季節がもうそこに・・・ どんなに暑くても どんなに辛くても 時は流れる・・・
残暑厳しい折 ふと思う・・・
2011年8月11日 14:53
不足の美
日本の美しさ「わび・さび」は、不完全なもの、欠けた部分に美しさを見出す、日本的な感性。
満月よりも、雲の陰からのぞく月が美しく、芸術的であるように、満ち足りない部分がなんとなくいとおしい。
又、目に見えないものを、心の目で見る美意識。
茶室で、外国の方が、「お菓子おいしいね。お茶少し苦いがおいしいね。」と・・・「もっと大切なものがある。いいお客様であ・り・が・と・う」・・・・・そうです。おもてなしするための取り合わせやその場の雰囲気。それは、お茶をおいしくもし、まづくもします。
貧しくても気配りはできます。 「蘇民将来の心」でしょうか。
「不足の美」 絶世の美女より、少し鼻が低くても、愛嬌いっぱいの女のこの方が、気配りの心が輝くかな?
あなたは、どちらがいいですか?
2011年8月 4日 16:07
夏風からの手紙
炎天下、入道雲 (入道とは仏門の入ることで坊主頭のような雲) のほうから、生あたたかい風が、昼寝覚めのように急に少し小走りにやって来る。 お庭にさやさやと流れる水とあいまって、涼しいとは言えないが、ほっとさせてくれるそよ風。 庭の忘れ水は、気づかれないようにポトポト落ちて流れている。悲しいことばかりの世の中で素敵な笑顔の人にばったり会ったような、そんな心のよりどころとなった。何気無く存在する忘れ水。
夕刻、蝉時雨の響きを連れて来てくれる風の便りを、庭を見ながら待っている私。
夕刻の風に「あ・り・が・と・う」と言いたくなる。
夕食の仕度をしながら、星を待つ。「1番ぼ〜し〜み〜つけた」
星の合図と共に、庭の灯篭に灯りをともす。
薄明かりと共に、星も輝き、家中のひそやかなともし火で、そこここが綺麗に見えるような気がする。
星に感謝・・・真夏の夜の素敵なお手紙
拝啓
この世の中、色々災害もありますが、生き抜くことが大切です。 何があっても負けない心。助け合う心。 自然は、牙をむくときもありますが、人を癒すこともできるんですよ。 科学の力に頼らず、自然をもっと崇拝してください。 自然の中に人は生きているんだから・・・ 共に頑張ろう・・・敬具 夏風より