2011年2月17日 13:51
情熱の埋み火(うずみび)
冨田屋の茶室「楽寿」で、お茶を立てた後、炭を消し去らずに、灰の中に埋めて、雪の舞う外の寒さから逃れるように皆茶室によってしゃべったものです。そんな火のことを「埋み火」「埋け火(いけび)」「埋け炭(いけすみ)」などと呼んで、暖かさを残すほっこりほんのりと和らげる役目をしたようです。
歳をとって思うこと。若い時の情熱や恋や夢は、当たり前に燃やし続けるものだと思っていた。あるとき、きっぱり諦めたり、続けられなくなったり、消し去ってしまうことがあったでしょう。今考えたら、埋み火のように、心の中にそっと灰をかぶせて残しておいたらよかった。心の中にほんのりと暖かく、そしていつか赤く燃え盛る火になるかもしれない。そんな気持ちが必要だった。イラつきや寂しさや孤独感や忙しさからもう辞めたと切ってしまった夢・・・
今も埋み火が残っていますか? 一片でも炭がくすぶっているなら、今やろう。
茶室で灰を整えながら、ふと、自分の心の中を見つめていました。 かっこ悪くない今からでもチャレンジは誰でも出来るでしょう。 諦めてはいけません。 青春時代は夢なんて誰でほのぼの思うものですが・・・今だからこそ情熱を燃やしたい。 ほんとに好きなことに・・・
読み込み中です...