2011年2月
2011年2月25日 14:21
成長
子供の姿を見ていると、微笑ましい。 成長していく過程を正しく判断して、それにふさわしい言葉をかけてやることが重要ですね。 母親も成長せざるをえなくなります。 常に自己自身を振り返りかわいい子供に接して、学んでいく。 母として自己改革も必要となるでしょう。 昔は子供の節句をしたものです。 冨田屋では、今、江戸、明治。大正、昭和のお雛様が100体出ています。 代々、女の子が生まれた時、親戚中から頂いた、懐かしのお人形。 大おばあさんのおばあさんの母や私のお人形や叔母さんや妹がおいて行った人形。 桐の箱に名前が残され、いわれが書いてある。 夜中に、五人囃子が聞こえてきそうで耳を澄ます。 官女達のこそこそ話に笑い声。 にぎやかな華やかな時です。 子供の成長を祈って、親戚家族が集まって、子供を中心に囲んで愛情のすべてを注いでやる。 そんな風に育った子供が悪い子になりますか。 絶対なりません。 節句は 伝統的な年中行事を行う季節の節目(ふしめ)となる日で日本の文化・ 風習のこと。節供(せっく)とも。日本の風習と、中国大陸から伝わった暦が合わさって 誕生した。 子供の節目を大切に・・・
子供に祈ろう・・・賢い人であれ。明るい人であれ。強い人であれ。そして、優しい人であれ。
ネグレクト(虐待)や子供が親を傷つけるような世の中は、哀しすぎる
2011年2月19日 16:32
雪の花
雪が舞うことを「雪の花」 六角形の結晶から「六つの花」 天からふるので「天花」 大粒舞い落ちる雪「花弁雪」
雪の姿はそれぞれ違う。あーこの雪は積もるなー、この雪はすぐに消えるなー。真っ白で顔をさす雪の心地よいこと。大雪は大変でしょうが、京都では、趣のある、幸せが舞い降りる、そんな気持ちになって雪を見る。
庭の松や木々に綿のようにかぶさる光景は、雪見障子をあげて熱燗でも飲みながら心を逆に暖めてくれる。
「瑞花」豊年の兆しとなるめでたい花。また転じて、雪のこと。冷たいはずの雪の一片一片が心地よく感じられることを昔の人は花にたとえて説明したのでしょうか。白い小さな天使が舞い降りるように、「瑞花」はいつしか真実の幸福を運んできてくれることでしょう。
2011年2月17日 13:51
情熱の埋み火(うずみび)
冨田屋の茶室「楽寿」で、お茶を立てた後、炭を消し去らずに、灰の中に埋めて、雪の舞う外の寒さから逃れるように皆茶室によってしゃべったものです。そんな火のことを「埋み火」「埋け火(いけび)」「埋け炭(いけすみ)」などと呼んで、暖かさを残すほっこりほんのりと和らげる役目をしたようです。
歳をとって思うこと。若い時の情熱や恋や夢は、当たり前に燃やし続けるものだと思っていた。あるとき、きっぱり諦めたり、続けられなくなったり、消し去ってしまうことがあったでしょう。今考えたら、埋み火のように、心の中にそっと灰をかぶせて残しておいたらよかった。心の中にほんのりと暖かく、そしていつか赤く燃え盛る火になるかもしれない。そんな気持ちが必要だった。イラつきや寂しさや孤独感や忙しさからもう辞めたと切ってしまった夢・・・
今も埋み火が残っていますか? 一片でも炭がくすぶっているなら、今やろう。
茶室で灰を整えながら、ふと、自分の心の中を見つめていました。 かっこ悪くない今からでもチャレンジは誰でも出来るでしょう。 諦めてはいけません。 青春時代は夢なんて誰でほのぼの思うものですが・・・今だからこそ情熱を燃やしたい。 ほんとに好きなことに・・・
2011年2月14日 11:22
誕生色
誕生月に美しい季節の花々が咲き誇り、野原が素敵な色で埋まります。そんな光景をお誕生日に思い浮かべてください。それは、あなたの誕生色。
一月は、「想紅(おもいくれない)」 椿ー深い紅
二月は、「恋待蕾(こいまちつぼみ)」 山桜ー可憐なピンク
四月は、「花舞小枝(あざみ)」 アザミー深い紫
六月は、「憧葛(あこがれかずら)」 よもぎー緑青色
七月は、「咲初小藤(さきぞめこふじ)」 紫露草ー薄紫色
八月は、「夢見昼顔(ゆめみひるがお)」 昼顔ー薄い紫赤色
九月は、「恋路十六夜(こいじいざよい)」 山ぶどうー紺色
十月は、「想紫苑(おもわれしおん)」 桔梗ー薄青色
十一月は、「恋染紅恋(こいそめもみじ)」 紅葉ー朱色
十二月は、「勿忘菫(わすれなすみれ)」 すみれー藍白色
占星術や色彩論がささやかれるように、自分の色は大切なラッキーカラーのようです。
しかし、私は、その月に目を楽しませてくれる花を知っていたらそれでいいと思う。花が与えてくれる華やかさや空気を洗浄して息が楽になるような匂いは、脳にリラックスを与えてくれる。1日5分でもゆったりと五感を優しくすることはストレスに非常にいい。
花が私たちに幸せをくれる・・・すぐに枯れてしまうから生きているときに人に役立つことを・・・造花には出来ないことですね。
2011年2月 9日 14:00
坪庭の椿
寒い朝、ふと庭に目をやると、凛とした深紅色の花が薄暗い庭に光っていた。想紅〔おもいくれない〕寒椿の深い紅を見ながら、いつまでも気品の中に溢れるばかりの情熱と潔さを忘れず夢に向かって人生を謳歌しないとね・・・椿は、学名カメリア・ジャポニカで原産は日本。東洋の薔薇と呼ばれその姿は世界に広まった。枯れかかった姿を残さす、首からポロリと落ちる姿は、侍も想像させる日本の心を表しているのかな・・・一輪摘んで、茶室の床にいけました。庭から差し込む光で深みのある紅色がうっすらピンクにも見えて、優しさが茶室に広がった。たった一輪の花がその場の雰囲気までも変えてしまう。茶室に限らず、そうなのです。心豊に生きるということはそんなものでしょうね。1年の移り変わる軸や季節のしつらえ、お茶菓子や器の数々・・・心に残る、ほっとさせるおもてなしを昔は当たり前になされていたのです。忙しい現代こそ、必要なものかもしれません。