2010年10月 7日 13:37
鶺鴒(せきれい)
鶺鴒は、水辺で見られるすずめより大きく、尾が長く上下に振る習性から、「石たたき」・「庭たたき」と呼ばれる鳥です。又、日本書紀によると、いさなみ・いさなぎのお二人の神様が、どうしたら子供が出来るのかわからなかったとき、つがいの鶺鴒が飛んできて交尾を始めた・・・そのおかげでお二人は結ばれて、めでたしめでたしとなったことから、「恋教え鳥」「とつぎ教え鳥」などの別名を持つ。鶺鴒は、つがいになれば、相手を変えず、たいそう仲が良く、ほほえましい鳥です。婚礼の時供える床飾りのひとつとなって、神話が今に受け継がれています。鶺鴒のつがいが床に飾られた姿は、伝統と歴史、そして、神様が国作りをされていたころが目に浮かぶような、私も神様と暮らしていたようなそんな気にさせてくれる暖かいほほえましい幸せを感じざるを得ません。
胴体が赤い鶺鴒を赤蜻蛉(あかとんぼ)と言います。そして、昔トンボのことを秋津と呼びました。秋の代表だと言うことでしょう。日本のことを「秋津洲(あきつしま)」と呼んだのは、桓武天皇が国を見渡し「鶺鴒が交尾をしている姿に似ている」と言われたことが由来だとか・・・
「恋教え鳥」なんて素敵な呼び方でしょう。いつまでもときめく恋をしてくださいね。
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